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AE初心者必読?!お仕事は常に時間との戦い!迅速な対応の中でのクオリティーの維持という効率化のチュートリアル〜コンポジット篇〜 ②

どうも、お待たせしました!okokです。さて、Adobe After Effects®(以下、AE)のチュートリアル第2弾のつづきになります。前回、下準備を終わらせた3DCG素材にいよいよVFXを施すという流れの中で、今回は主に「スモーク」「フォグ」「ミスト」というようなVFXをつくることにフォーカスを当てています。やや複雑にはなりますがVFX的にも使い回しが効く非常に便利な『煙』のつくりかたなので、ぜひっ!ということでさっそくはじめましょう。

composite-tutorial

※↑クリックするとアニメーションします。

目次

霧が深く雨が強く降る湿地帯という3DCGを全て3Dで作成せずに、VFXで「らしく」見えるようにする方法 その2

000
前回のチュートリアルでは、3DCGをかんたんに調整する下準備の行程をまとめましたね。それでは、そのプロジェクトを開いてください。もし今回からご覧の方はコチラから始めてみてください。ただ、前回のチュートリアルをやっていないとわからないという訳ではないのでこのまま進めてもらっても大丈夫です。

 

VFX -スモーク-

smoke
AEでは被写界深度などを利用して3次元的にVFXを施すことも出来ますが、やはりレンダリングなどの処理にそこそこ時間が掛かってしまいます。これでは今まで時短でやってきたことがムダになってしまいますので、擬似的に3次元に見えるような方法をとります。これはレイヤーを何層かに分けて作成すればだいたいなんとかなります。今回は「スモーク」「フォグ」「ミスト」という形で構成してみましょう。内容的には「スモーク」は煙の一部をつくり、もやもやした煙のディテールをちらちらと強調する役目をあたえ、「フォグ」でシーンの全体のトーンを意識しながらバランスを整え、「ミスト」は一番手前の表現となり、雨や細かな粒子を表現するような用途で使用してみます。ではまず、ディテールを引き立てる「スモーク」のつくりかたからいきましょう。

新規コンポジション作成

001
では新たにコンポジションを作成してください。コンポジションの作成方法は、アプリケーションメニューバーからの方法とプロジェクトパネルからの方法もありますがショートカットを利用するのが一番早いので、お使いのPCがMacならcommand+N、Winならcontrol+Nです。設定値は上の画像の通り、前回と同様でお願いします。では、コンポジション名を「smoke」としておきましょう。

新規平面レイヤー作成

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コンポジション名「smoke」のタイムラインパネルに、新規平面レイヤーを作成してください。こちらもショートカットキーを利用する方法が一番早いのでショートカットを利用しましょう。ショートカットは、お使いのPCがMacならcommand+Y、Winならcontrol+Yです。設定の方は、[名前:]を[smoke]とし、[サイズ]を変更しましょう。こちらに関しては[コンポジションサイズ作成]ボタンをクリックすることで自動的にコンポジションのサイズの設定値を平面レイヤーのサイズに割り当てますので[コンポジションサイズ作成]ボタンをクリックしてください。あとは[カラー]を[# BEBEBE]とします。ちなみにショートカット以外の新規平面レイヤーの作成方法はコチラ(平面レイヤーのつくりかた)にまとめておきましたので、ご参照ください。

エフェクト名「タービュレントノイズ」

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では、レイヤー名「smoke」を右クリックしてエフェクト/ノイズ&グレイン/タービュレントノイズを選択してください。

 

ここポイント!AEにはフォグをつくるエフェクトは2っある!
タービュレントノイズとフラクタルノイズ

フォグのようなモヤモヤした効果をつくるエフェクトの代表格は「フラクタルノイズ」だと思いますが、同じ様なエフェクトで「タービュレントノイズ」という選択肢もあります。このどちらのエフェクトも設定項目は同じなのでだいたい同じようなアニメーションにはなりますが、描画される結果が異なります。「タービュレントノイズ」はなめらかで「フラクタルノイズ」は荒々しく、という様な感じの違いになっているかと思います。

エフェクト名「タービュレントノイズ」の設定

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さて、そんな「タービュレントノイズ」の設定は、[反転]のチェックボックスをクリックしてチェックマークアイコンを表示します。[コントラスト]は[1200.0]、[明るさ]は[-60.0]にして、エフェクト内の[トランスフォーム]を展開し、[縦横比を固定]のチェックボックスをクリックしてチェックマークアイコンを表示し[スケールの幅]を[6000.0]、[スケールの高さ]を[85.0]にしちゃってください。さらに[複雑度]を[12.0]にして、[不透明度]は[26.0]%に変更してください。今、コレじゃないぞと思っているかもしれませんが、とにかく続けましょう。

エフェクト名「タービュレントノイズ」のエクスプレッション設定「wiggle」メソッドを利用したアニメーション

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では、エクスプレッションを利用してアニメーションさせましょう。「タービュレントノイズ」の[展開]に対しておなじみの「ウィグル」をかけてみたいと思います。エクスプレッションの追加方法はコチラ(エクスプレッションの追加)を参考にしてみてください。

wiggle(2,10)

としました。これで1秒間に2回、0〜10の範囲で変動する数値を返すということになります。これで、帯状のものがランダムに動くアニメーションができたかと思います。

エフェクト名「ペジェワープ」

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次に変形させたいと思います。変形させるエフェクトは直感的に使える「ペジェワープ」を利用しましょう。ここで、今まではレイヤーからエフェクトを呼び出していましたが、エフェクトコントロールパネルからも呼び出すことのできますので、やってみましょう。このエフェクトコントロールパネル内の何も無いところで右クリックをすると、プルダウンメニューがあらわれ、ディストーション/ペジェワープを選択することができたかと思います。現在AEのバージョンはCS4を基準に書いているので、他のバージョンでは収納場所が違うことが多々あり迷うこともあるとは思いますが、この方法だとエフェクトのみ表示してくれるのでそんなイライラも少なくて済むかもしれません。

エフェクト名「ペジェワープ」の設定

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とにかく「タービュレントノイズ」で得た結果を歪ませたいので、ねじ曲がるように設定していただければと思います。この時、左右の表示面積を非対称にレイアウトすることをオススメします。とりあえず設定は変更点を書き出してはおきますが、適当でかまわないです。[上左頂点]を[-70.2,144.0]、[上左接線]を[201.8,-65.2]、[上右接線]を[197.3,396.8]、[右上頂点]を[649.8,-14.2]、[右上接線]を[763.6,-65.2]、[右下接線]を[544.0,197.2]、[下右頂点]を[702.2,386.2]、[下右接線]を[206.2,125.2]、[下左接線]を[313.8,223.6]、[左下頂点]を[-207.4,185.0]、[上左接線]を[-210.1,230.4]、[左上接線]を[248.3,337.1]、[画質]を[10]というかんじです。どんどんコレじゃない度が上がっているので、ムダな作業なのでは?と疑念を抱いているかもしれませんが、これは最終的に煙の一部分だけ濃くなったりするような表現をするために必要になります。

エフェクト名「ラフエッジ」

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さて、煙とはほど遠くなってしまったところで「ラフエッジ」を利用しましょう。このエフェクトはその名の通り画像のエッジにダメージ加工を施すようなエフェクトですが、エッジの適応範囲などを変更することで今回の煙の表現にも利用できたりします。では、エフェクトコントロールパネル内の何も無いところで右クリックをするか、タイムラインパネルでレイヤーを右クリックするかして、エフェクト/スタイライズ/ラフエッジを選択してください。以後は特に指定しませんのでいずれかの方法でエフェクトを呼び出してください。

エフェクト名「ラフエッジ」の設定

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設定は[縁]を[300.0]にします。これでエッジに対してエフェクトをかける「ラフエッジ」の仕様であるところを無視します。次に[エッジのシャープネス]を[0.0]、[フラクタルの影響]を[0.35]にします。そして[複雑度]を[10]に設定してみましょう。

エフェクト名「ラフエッジ」のエクスプレッション設定「time」メソッドを利用したアニメーション

010
カンタンなモーションをつける際、キーフレーム入力せずにアニメーションを設定する手段として「time」メソッドを利用したエクスプレッションが有効です。「time」メソッドは時間軸に沿って値を返してきますので、この値を利用してモーションさせるという仕組みになります。では、[オフセット(乱流)]にエクスプレッションを追加し、

x = effect("ラフエッジ")("オフセット(乱流)")[0];
y = effect("ラフエッジ")("オフセット(乱流)")[1];

t = time*20;

[x+t,y]

と記入しましょう。ちなみに、「effect(“ラフエッジ”)(“オフセット(乱流)”)[0];」の[0]の部分は横(幅)という意味になり、[1]は縦(高さ)で、[2]は奥行きいう意味になります。これで、横方向に1フレーム/秒(コンポジションの設定が29.97フレーム/秒なので、1フレームに換算すると約0.033ですね。)の20倍の値、つまり0.6pxづつ横移動するようになりました。では、ついでに[展開]にもエクスプレッションを追加しましょう。展開=回転と覚えておいて問題はないかと思います。こちらも「time」メソッドを利用して

time*100

と記入します。1フレーム/秒(約0.033)の100倍の値で展開(回転)するということですね。

 

ここポイント!AEは演算式がよくわからなくてもなんとかなる!
010_2

さて、カンタンなものでも演算式はなかなかスラスラ書けなかったり忘れたりするものです。そんな時はピックウィップを利用する方法をオススメします。やりかたは、ピックウィップを知りたい項目へ伸ばして選択するだけです。エクスプレッションをかけた項目自身にもピックウィップは利用出来るので、画像のように赤文字表示状態になっている[0.0,0.0]のどちらかにひっぱって選択することもできます。すると・・・

temp = effect("ラフエッジ")("オフセット(乱流)")[0];

[temp, temp]

このようなスクリプトが自動的に挿入されましたね。これでエフェクト名「ラフエッジ」の「オフセット(乱流)」を指定するには、この式なのかということがわかりました。さらに、これに書き加えていくという方法ならカンタンに演算式を組み立てることができますね。

エフェクト名「タービュレントディスプレイス」

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さていよいよ「スモーク」の仕上げになります。エフェクト/ディストーション/タービュレントディスプレイスを選択してください。このエフェクトは画像をグニャグニャにするようなエフェクトになります。

エフェクト名「タービュレントディスプレイス」の設定

011_2
設定は[量]を[-50.0]、[サイズ]を[130.0]、[オフセット]を[-8.0,-13.5]、[複雑度]を[10.0]、[最高画質でのアンチエイリアス]を[高]にしてください。画像ではわかりやすくするために少し強めにしてありますが、このように「タービュレントディスプレイス」を利用することで、うねりを加えることができました。

エフェクト名「タービュレントディスプレイス」のエクスプレッション設定「time」メソッドを利用したアニメーション

012
こちらも「ラフエッジ」の時と同じようなにアニメーションを加えましょう。[オフセット]にエクスプレッションを追加し、

ox = effect("タービュレントノイズ")("タービュランスのオフセット")[0]-thisComp.width/2;
oy = effect("タービュレントノイズ")("タービュランスのオフセット")[1]-thisComp.height/2;
x = ox-8.0;
y = oy-13.5;

t = time*50;

[x+t,y-t]

としました。まず「ox」と「oy」で[0.0,0.0]になるようにします。で、[オフセット]の初期値を[-8.0,-13.5]としたいので「x = ox-8.0;」「y = oy-13.5;」というものを設けてみました。さて、これで1フレーム/秒(約0.033)の50倍の値分つづ斜めに動くといった具合になりました。では、[展開]にもエクスプレッションの追加しちゃいましょう。

time*100

と記入しました。1フレーム/秒(約0.033)の100倍の値で展開(回転)するということです。これで「スモーク」は完成となります。単純にタービュレントノイズ=煙にしていないので複雑な煙の表現になっているかと思いますので、色々設定を変えてみてください。例えば、「ラフエッジ」の[フラクタルの影響]の値を[0.1]くらいにしてみると、もっと煙っぽい効果になったり、「タービュレントノイズ」の項目でwiggleを設定しましたが、こちらをwiggle(100,200)とかに変えてみると雲の中で雷が発生しているような表現ということもできたりします。

 

VFX -フォグ-

fog
では、これからいよいよフォグを作っていきたいと思います。これはちょうど3DCGを挟み込むような部分であり、全体の動きやトーンを決める基準になります。

新規コンポジション「fog」、平面レイヤー「white」の作成

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ではまた新たにコンポジションを作成してください。設定は同じです。コンポジション名を「fog」としておきましょう。
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まずは背景をつくるので、新規平面レイヤーを作成しましょう。平面レイヤーの設定は[名前:]を[white]にして、[サイズ]はコンポジションサイズのまま、[カラー]は[# FFFFFF]にしてください。どちらも作成方法は『VFX -スモーク-』の項目の最初でやりましたね。

エフェクト名「4色グラデーション」

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さて、フォグに対して色味での奥行き表現というとちょっと大げさかもしれませんが、色のついた下地をつくっておきましょう。とはいえベタ塗りでは立体的な表現は難しいので「4色グラデーション」を使ってみたいと思います。このエフェクトは名前の通り、4色を基準としたグラデーションを生成します。今回は行いませんが、位置も設定出来るのでアニメーションも付けることができます。では、エフェクト/描画/4色グラデーションを選択してください。

エフェクト名「4色グラデーション」の設定

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「4色グラデーション」の設定は[位置とカラー]の[ポイント1]を[444.4,288][カラー1]を[# FFFDD1]、[ポイント2]を[452.4,20.2][カラー2]を[# E5FFE5]、[ポイント3]を[168.9,308.2][カラー3]を[# FFDFCD]、[ポイント4]を[320.0,180.0][カラー4]を[# FFFFFF]という感じに淡い色合いで暖色よりに配色し、中心に白を配色してみました。

平面レイヤー「fog」の作成

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フォグをつくるといえば「フラクタルノイズ」です。なのでエフェクト名「フラクラルノイズ」を利用してフォグを作成していきましょう。まずは、また新規平面レイヤーを作成してください。設定は、[名前:]を[fog]、[サイズ]はコンポジションサイズのまま、[カラー]を[# B8B4AC]とします。

エフェクト名「フラクタルノイズ」

016_1
エフェクト/ノイズ&グレイン/フラクタルノイズを選択してください。

エフェクト名「フラクタルノイズ」の設定

016_2
設定は[コントラスト]を[20.0][明るさ]を[-10.0]にするだけです。

アニメーション基準レイヤー「ヌルオブジェクト」

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ここでフォグにアニメーションをつけていきたいと思いますが、いくつかのレイヤーに対してリンクしたアニメーションを付ける時に便利なのが「ヌルオブジェクト」というレイヤーです。「ヌル」とは「0」という意味で、無い物体とでも訳せばいいのでしょうか。とにかく、このレイヤーを使ってエクスプレッションの基準値を作ってみたいと思います。「ヌルオブジェクト」はアプリケーションメニューバー/レイヤー/新規/ヌルオブジェクトと選択するか、ショートカットキー、Macでは、command+option+shift+Y、Winではcontrol+alt+shift+Yを押という感じでなんか手間がかかるので、オススメはタイムラインパネルの何もないところを右クリックし、新規/ヌルオブジェクトと選択する方法です。時として、ショートカットキー入力よりもマウスでの入力の方が早い時もあります。で、名前は「ヌル 1」のままでも良いですが、後々エクスプレッションで利用するのでスクリプトを書く時のために「null」と英数表記にしておく方が利便性が良いかと思います。

「ヌルオブジェクト」のエクスプレッション設定「time」メソッドを利用したアニメーション

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さて、「ヌルオブジェクト」のアニメーションですが今回は横方向だけにモーションさせますので、[位置]に対して

x = transform.position[0]-thisComp.width/2;
y = transform.position[1]-thisComp.height/2;
t = time*10;

[x+t,y]

としました。横方向に1フレーム/秒(約0.033)×10の値づつ移動といった感じです。「x = transform.position[0]-thisComp.width/2;」と「y = transform.position[1]-thisComp.height/2;」はどのようなコンポジションサイズであろうと始まりの数値を[0.0,0.0]とするものです。
もうひとつ、エフェクト名「フラクタルノイズ」には[展開]という項目があるのでこれ用に[回転]にも

time*10;

と記入しておきましょう。これで1フレーム/秒(約0.033)×10づつ回転するようになりました。「ヌルオブジェクト」の設定は以上です。

エフェクト名「フラクタルノイズ」のエクスプレッション設定

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さあ、平面レイヤー「fog」に戻りましょう。このレイヤー内の[エフェクト]項目のフラクタルノイズ/トランスフォームと展開し、「乱気流のオフセット」にエクスプレッションを追加したら、ピックウィップを使って「ヌルオブジェクト」の[位置]に対してエクスプレッションをかけましょう。

thisComp.layer("null").transform.position

と表記されたかと思います。これは「null」という名前のレイヤーの[位置(ポジション)]を参照という意味合いになります。これを

thisComp.layer("null").transform.position*3

とすれば、「null」の[位置]の3倍の数値を返すといった意味に変化します。ちなみにピックウィップのやりかたはコチラ(ピックウィップの使いかた)にまとめておきました。
さて、[展開]にもエクスプレッションを追加しましょう。この時、同じくヌルオブジェクトを参照するようにピックウィップを使っても良いですが、せっかく[位置]に書かれたスクリプトがあるので、コピペしてきて「.position」の部分を「.rotation」に書き換えて「ヌルオブジェクト」の[回転]を参照させるという方法もあるのでやってみましょう。さらに「*3」を「*8」にしてしまえば、

thisComp.layer("null").transform.rotation*8

となるので、「null」の[回転]の値からさらに8倍の値を返すというようなことになります。

エフェクト名「タービュレントディスプレイス」の設定

020
次にいきましょう。レイヤー名「fog」を複製して、複製して作成されたこのレイヤーの[エフェクト/フラクタルノイズ]はこのレイヤーには必要ないので、全て削除してください。レイヤーの複製方法はレイヤーを選択した状態でmacならcommand+D、winならcontrol+Dです。こちらでは、エフェクト名「タービュレントディスプレイス」を使用します。エフェクト/ディストーション/タービュレントディスプレイスを選択してください。設定は[量]を[-196.0]、[サイズ]を[218.0]、[オフセット]を[-16.0,266.0]、[複雑度]を[10.0]、[最高画質でのアンチエイリアス]を[高]にしてください。

エフェクト名「タービュレントディスプレイス」エクスプレッション設定

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さて、コチラもエフェクト内に[展開]という設定項目があるので、エクスプレッションを追加し、「ヌルオブジェクト」の[回転]に対してエクスプレッションをかけましょう。

thisComp.layer("null").transform.rotation

ということで、こちらは「ヌルオブジェクト」の[回転]の設定値に完全同期しただけの状態としました。

エフェクト名「ブラー(滑らか)」の設定

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最後にブラーを加えましょう。エフェクト/ブラー&シャープ/ブラー(滑らか)を選択します。
設定は[ブラー]を[150.0]とし[エッジピクセルを繰り返す]のチェックボックスをクリックしてチェックアイコンを表示してください。

レイヤー機能「トラックマット」の活用

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コチラの「タービュレントディスプレイス」を施した「fog」レイヤーは「フラクタルノイズ」を施した「fog」レイヤーのマットとして指定します。レイヤーの機能のひとつ、「トラックマット」とは上位のレイヤー、つまり上にあるレイヤーをマットに指定します。なのでマットに指定したいレイヤーは、マットを指定するレイヤーの上に来るようにしてください。では、「フラクタルノイズ」を施した「fog」レイヤーの[トラックマット]項目部分[なし ▼(三角下向き)アイコン]をクリックし、[アルファマット”fog”]を選択してください。するとソース名のところにあらたなアイコンが差し込まれるかと思います。白い丸のあるアイコンがマットとなり、黒い丸がある方がそのアルファマットマットを利用したレイヤーとなります。これで「フラクタルノイズ」が一部だけ表示されるようになります。ベタで「フラクタルノイズ」がのっているよりもフォグらしくなりましたよね。

エフェクト名「タービュレントノイズ」の設定 2

024
さて、仕上げに入ります。またまたレイヤー名「fog」を複製して、複製して作成されたレイヤーの方の全てのエフェクトを削除してください。このレイヤーにはふたたび「タービュレントノイズ」を施します。こうしてレイヤーを追加することでより複雑な感じに作り込むことができます。では、やってみましょう。エフェクト/ノイズ&グレイン/タービュレントノイズを選択。設定は[コントラスト]を[10.0]に変更しただけにしました。

エフェクト名「タービュレントノイズ」のエクスプレッション設定 2

同じようなことの繰り返しになりますが、少しずつ違うので間違わないように慎重にいきましょう。では、こちらにもエフェクト内に[展開]という設定項目があるので、エクスプレッションを追加しましょう。

thisComp.layer("null").transform.rotation*4

とし、「ヌルオブジェクト」の[回転]値の4倍になるようにしました。

「fog」の仕上げ

026
この、最後に「タービュレントノイズ」を施したレイヤー名「fog」はトランスフォームを展開し、[不透明度]を[50]%にします。さらにコンポジション名「smoke」を、この「タービュレントノイズ」を施したレイヤー名「fog」の直下(図の位置)に入れ込んでみてください。劇的な変化はないので微妙に感じるかもしれませんが、これがいいんだよ!ということにさせてください。これでコンポジション名「fog」は完成となります。

VFX -ミスト-

mist
さて、最終的な合成を行う上でもっとも重要な「雨」や「霞」などの表現部分を作成していきましょう。一番視覚に残る要素を多く含むので「雨」などがなるべく写実的になるように注意しながら調整していきましょう。

新規コンポジション「mist」、平面レイヤー「mist」の作成

027_1
この作業も繰り返しではありますが、またまた新たにコンポジションを作成してください。設定は前回と同じです。コンポジション名を「mist」としておきましょう。
027_2
次に、平面レイヤーを作成しましょう。平面レイヤーの設定は[名前:]を[mist]にして、[サイズ]に関してはコンポジションサイズで、[カラー]は[# DEDEDE]にしてください。こちらはレイヤーではなく、いくつものエフェクトを重ねてミストを完成させていきます。

エフェクト名「フラクタルノイズ」の設定およびエクスプレッション設定

028
レイヤー名「mist」にエフェクト/ノイズ&グレイン/フラクタルノイズを選択します。設定は、[フラクタルの種類]から[曇り空]を選択、[トランスフォーム]を展開し、[スケール]を[300.0]にし、[乱気流のオフセット]を[0.0,180.0]に変更してください。さらにおなじみの[展開]にエクスプレッションを追加し、

time*360

と記入しましょう。

エフェクト名「フラクタルノイズ 2」の設定およびエクスプレッション設定

029
さらにこの「フラクタルノイズ」をもう一つ追加しましょう。もう一度、エフェクト/ノイズ&グレイン/フラクタルノイズを選択するか、「フラクタルノイズ」を複製して名前の横にある[リセット]をクリックします。こちらの「フラクタルノイズ 2」の設定は、[トランスフォーム]を展開し、[スケール]を[50.0]にし、[描画モード]を[スクリーン]に変更してください。さらにこちらも[展開]のエクスプレッションを(または追加)、

time*60

と記入しましょう。

エフェクト名「トーンカーブ」の設定

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「トーンカーブ」というエフェクトは色の調整をペジェにておこなうエフェクトなので、直感的に設定しやすいかと思いますのでオススメします。ということで
エフェクト/色調調整/トーンカーブを選択します。こちらは設定値が示されていないのでニュアンスになりますが、とにかく上の画像くらいな感じにします。

エフェクト名「ノイズ」の設定

031
まだまだエフェクトを重ねていきます。今度は「ノイズ」です。名前通りの砂嵐的な粒子ノイズを追加するエフェクトなのですが今回は霧の粒子表現に利用します。では、エフェクト/ノイズ&グレイン/ノイズを選択してください。設定は、[ノイズ量]を[5.0]%にしたら、色調のないモノクロのノイズとしたいので[ノイズの種類]の[カラーノイズを使用]のチェックボックスからチェックをはずしてください。

エフェクト名「カラーカーブ」の設定

032
今度はグラデーションを描画します。ここでは2色のグラデーションを生成する「カラーカーブ」というエフェクトを利用しましょう。ではさっそく、エフェクト/描画/カラーカーブを選択してください。設定は、[カーブの開始]を[0.0,0.0][開始色]を[# FFFFFF]にして、[カーブの終了]を[640.0,360.0][終了色]を[# 3E3E3E]にしたら、[カーブシェイプ]を[放射カープ]に変更、[元の画像とブレンド]を[30.0]%にしてください。

エフェクト名「ブラー(滑らか)」の設定

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AEのエフェクトの順番には意味があり、上から順にエフェクトを施し、最下位のエフェクトが最後に活躍するというようなことになるので、ここで「ブラー(滑らか)」を設定して全体的になじませてしまいましょう。エフェクト/ブラー&シャープ/ブラー(滑らか)を選択します。設定は[ブラー]を[5.0]とし[エッジピクセルを繰り返す]のチェックボックスをクリックしてチェックアイコンを表示してください。これで「濃いめ霧」の雰囲気ができたかと思います。最後に「雨」をたして終わりにしましょう。

エフェクト名「CC Rain」の設定

034
その名の通り「雨」をシミュレーションしてくれるエフェクトである「CC Rain」を使用しましょう。エフェクト/Simulation/CC Rainを選択します。設定は、[Amount]で表示量を[600.0]にし、[Speed]で早さを[3.0]、[Angle]で方向を[52.0]とし、[Angle Variation]で方向の変動率を[20.0]とし、[Drop Size]で雨粒の大きさを[1.0]、[Opacity]で不透明度を[4.0]%としてください。これでいい感じに雨も降り出しました。これで「mist」の設定は以上になります。

最終調整 -コンポジット-

035
もう、忘れているかもしれませんが前回はコンポジットの前段階で終わっていましたね。コレからいよいよ今回作成した「フォグ」を合成していきます。では、コンポジション名「compo_3d_sozai」になっているかと思いますが、前回コンポジット作業を行ったコンポジションへ戻ってください。プロジェクトパネルからコンポジション名「fog」を一番下におき、コンポジション名「mist」は一番上においてください。こちらのコンポジション名「mist」は[描画モード]を[ハードライト]に変更しましょう。さて、これだけでもまぁまぁいい感じですが、もう少し手を加えましょう。

コンポジション名「fog_中間層」の設定

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プロジェクトパネル内でコンポジション名「fog」を複製して、名前を「fog_中間層」としてみてください。複製の方法は、レイヤーでも、設定でも、コンポジションでもAE内なら共通です。つまり、ショートカットはお使いのPCがMacならcommand+D、Winならcontrol+Dですね。ちなみに名前の変更方法は、お使いのPCがMacならreturn、Winならenterです。
037
このコンポジション名「fog_中間層」をダブルクリックし、タイムラインパネルに表示したら、下のレイヤー3っの「目玉アイコン」をクリックし、非表示にしましょう。

コンポジション名「fog_中間層」の配置

038
ではここで、コンポジション名「compo_3d_sozai」に戻りましょう。そしたらこのコンポジション名「fog_中間層」を「mist」の直下に配置してみてください。
これで全ての行程が完了しました。

composite_before

BEFORE:3DCG素材(レンダリング時間短縮重視Ver.)

composite_after

AFTER:VFX済みの3DCG素材(レンダリング時間短縮重視Ver.)

 
このようにVFXで、ある程度ごまかしながらクオリティーを落とさずに完成させることができたかと思います。もともとは動画を加工するチュートリアルを予定していたので、今回作成したものは全てアニメーションされますので、使い回し度は高いと思いますよ。サイズ以外は。ということで「霧が深く雨が強く降る湿地帯という3DCGを全て3Dで作成せずに、VFXで「らしく」見えるようにする方法」はいかがでしたでしょうか?今回はちょっと長かったですが、ここまでお付き合い頂いてありがとうございます!

 
 
次回は、AEで作成する擬似的な3Dオブジェクトのつくりかたをやってみようかと思っております!ではまた次回お会いしましょう!!

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